2018/05/28
米アマゾンの日本法人は22日、技術職を中心に社員を新たに1千人採用すると発表した。アマゾンは、通販事業に加えてインターネット決済やスマートスピーカーにも事業を広げていて、必要な人材を広く獲得する。
東京・目黒にある本社オフィスも今夏に拡張する。JR目黒駅近くのビルに約2万平方メートルを確保。既存のオフィス(3万平方メートル)や全国16カ所の配送センターなども合わせると、日本のアマゾン社員は約7千人に増える。全世界では56万人を超えるという。
(朝日新聞 5月23日)
全世界で56万人を雇用するアマゾンにとって、千人の新規採用はたいした規模ではないかもしれないが、アマゾン日本法人にとっては、6千人が7千人に増加することになり、大規模な増員となる。特に、今回の新規採用は、配送センターの作業員よりも機械学習やクラウド・コンピューティングなどが得意な技術職を中心に確保する方針であることから、アマゾンが日本における新たなサービスの拡大を急いでいることがわかる。
ただ、AIやクラウド・コンピューティングの専門人材は、多くの日本企業も求めている一方で、一朝一夕に育成できず、供給は限られている。アマゾンが技術者獲得競争に本格的に参戦したことで、今後、ますます競争は激しさを増す。求人企業には、給与の高さだけでなく、仕事のやりがいや働きやすさも求められるようになるだろう。
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