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中田英寿氏、サニーサイドアップGの執行役員に

サッカー元日本代表の中田英寿氏(47)が、企業・団体のPRなどを手掛ける株式会社サニーサイドアップグループの執行役員エグゼクティブオフィサーに10月1日付で就任することが明らかになった。25日に取締役会が開かれ、選任された。
現役時代から引退後の現在に至るまで中田氏のマネジメントを担っている同社。中田氏は、サッカーではセリエA・ASローマでのスクデット(リーグ優勝)を牽引するなど国際的な活躍を見せ、引退後は世界、日本全国の旅を経て、日本酒や伝統工芸といった日本文化を広く発信する取り組みなどで才能を発揮している。
同社の次原悦子代表取締役社長は経団連審議員会副議長を務め、地方創生や女性活躍などを推進。経済成長のキーワードになる地方創生分野などで中田氏の知見を「経営に生かさないというのは企業としても機会損失」と考え、今回の抜擢(ばってき)に至ったという。また、中田氏の持つ国際的かつ多岐に渡る人脈、その影響力を経営に生かす狙いもある。
(サンスポ 9月25日)

 さる9月26日、サニーサイドアップから中田英寿氏の執行役員就任を知らせるメールが届いた。ふだん同社とはやりとりをしていない。ピーアール会社が自社のピーアールをしてきたのだが、それだけ広く知らしめたいのだろう。
 同社のIRで次原悦子社長は「同氏は、日本サッカー界を世界へ導き、自らもヨーロッパサッカー 界への扉を開いた国際人。現役引退後、世界そして日本全国を隈なく旅しながら深めた知見と、より ブラッシュアップされた同氏の独特のセンス、これを当社グループが経営に活かさないというのは、企業としても機会損失だと考える」と中田氏の執行役員就任が必然の人事であることを強調している。
 上場企業で少なからず実施されている有名人の起用とは違うことを訴えたいのだろう。さらにこう続ける。
「同氏の持つ 国際的かつ多岐に渡る人脈、その影響力と知見を今こそグループの経営に役 立てたい。 人口減少、資源を持たない日本にとって、経済成長の大きなキーワードになる地方創生だが、日本中を旅して きた同氏と共に日本創生のためのプロジェクトにも積極的にチャレンジしていきたいと考えている」
 ここまで書くのだから、中田氏は成果を期待できる人材なのだろう。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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