2024/08/16
SOMPOケアは、インド国家技能開発公社(National Skill Development Corporation=NSDC」)の 100%子会社である NSDC International Limited(NSDCI)と、インド人介護人材の教育と受入に関する協業を 2024 年 8 月 1 日に開始した
現地の研修では、インドのグレーター・ノイダ地区にある NSDCI 教育センター内に、「SOMPOケアユニバーシティ」をモデルにした約 20 名を収容できる 介護専用の研修室を設置し、当社の講師が直接、日本で使用されている福祉用具を使いながら介護実技や理論を指導する。
協業の開始として、今年 8 月からインド人人材が日本語と当社の教育プログラムを約 9 カ月間学び、その後、特 定技能生として当社の介護施設に配属される。本教育プログラムの提供を通じて、意欲が高く、即戦力となるス キルを持ったインド人介護人材を育成することに加え、当社施設で受け入れた後も、さらなるスキルアップを支援していく。将来的には、日本で介護経験を積んだ人材が母国の介護産業へ貢献することを期待している。
(SOMPOケア作成ニュースリリースを要約 8月6日)
SOMPOケアは介護事業者としては後発組だが、いまや最も先端を走る事業者のひとつである。外国人介護人材の確保でも先端を走っている印象だ。
すでに2023年10月から韓国の介護大手であるKBゴールデンライフケアの介護実務者や現場のリーダーを対象に「SOMPOカスタムメイドケア研修」を提供している。この研修は、日本の介護の根幹である自立支援の考え方や技法に、同社独自のカスタムメイドケアの概念を組み合わせたカリキュラムで実施。約1年半の研修期間でカスタムメイドケアの理論と技術を習得し、現場での実践に入る。
さらに、実践に関するアドバイスや相談を通して介護スキルの向上と人材の定着を図り、研修期間終了後は、KBケアの職員自身が講師として同じ研修を実施できるように指導者育成研修も計画している。
SOMPOケアはインドでの人材育成事業について「インドでの協業事業を通じて、日本式介護を学んだ質の高いインド人介護人材を持続的に採用・育成で きる仕組みを構築する。これにより、当社のみならず、日本の介護事業者が直面する介護人材の需給ギャップと いう社会的課題の解決に貢献する」と述べている。
外国人材の確保に頼らざるを得なくなった日本の介護業界にあって、送り出し国との協業という新たな道筋を開いたのである。
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