都、55歳以上向け再就職支援講座

東京都は8月、中小企業のセカンドキャリアに興味を持つ55歳以上の人向けに弁護士などを講師とした再就職支援講座を開く。専門的な知見を持つ人材の活躍支援と中小企業振興の両立を図る。
8月下旬の5日間、20人程度を対象にシニア世代の就労動向や中小企業の経営トレンドなどの集中講座を開催する。受講料は無料。都は働く意欲のある高齢者の就業促進に力を入れており、スキル習得や企業とのマッチング支援なども手掛ける。
（日本経済新聞　7月25日）

　定年後の再雇用で65歳まで在籍し続けると、それ以降がセカンドキャリアという感覚になるそうだが、就職先の確保は極端に難しくなる。どれだけ元気に見えても前期高齢者に区分される年齢で、多くの人は若い社員と同等に働ける体力は残っていない。
かりに70歳まで働くプランを立てた場合、55歳をめどに次の職場を確保しておくことが現実的だ。実際、60歳定年を待たずに退職して、セカンドキャリアに入る人もいる。
その意味で、東京都の取り組みは有効である。再就職支援を担当する東京しごとセンターが設ける受講コースは、医療・福祉施設食アシスタント、調理業務アシスタント、保育補助員、ベビーシッター、警備スタッフ、マンション管理員、オフィスビルクリーニングスタッフ、ヘルパー（介護職員初任者研修）、コンビニエンスストアスタッフ。
協働関係団体として、東京ビルメンテナンス協会、マンション管理業協会、東京都警備業協会、日本看護家政紹介事業協会、日本在宅介護協会、日本メディカル給食協会、集団給食協会、日本こども育成協議会、全国保育サービス協会が関わる。
講習最終日には、講習の受講生だけが参加できる合同面接会が開催される。