Talk Genius

人と会社と組織を考えるニュースマガジン

ロイヤルが希望退職募集 グループの7%、200人

外食チェーン大手ロイヤルホールディングス(HD)は27日、早期希望退職者を200人程度募集すると発表した。募集人数はグループ全体の約7%に当たる。新型コロナウイルスの影響が長期化する中、業績回復に向けて固定費を減らす。
グループ全体で希望退職を募集するのは「初めて」(広報担当)という。
ロイヤルHDと、ファミリーレストランを展開するロイヤルホスト(東京)など国内の連結子会社9社に在籍する50歳以上64歳以下の社員が対象。12月1日から18日まで募り、来年1月末で退職する。ロイヤルHDは関連費用を今年12月期に特別損失として計上する。
(時事通信 10月27日)

リストラのニュースがつづいている。日立金属27日、国内を中心に約3200人の従業員を削減すると発表した。削減数は国内が2770人。そのうち早期退職が1030人、定年退職に伴う自然減が780人、非正規雇用が960人。さらに海外で460人を削減する。LIXILグループも30日、子会社LIXILが希望退職者1200人を募集すると発表した。
今後も大型リストラが続々と発表されるだろうが、退職者の就職先はどうなるのか。仕事探しに相当な苦難を避けられまい。昨年あたりから黒字企業がデジタル化に備えた世代交代として、続々と黒字リストラを実施していた。そこにコロナリストラが重なったのだ。
デジタル化がいちだんと進めば、多くの中高年社員は持ち場を失い、労働集約型の職場に転ずる以外にない。
東京商工リサーチの調査では、2020年に早期・希望退職を募集する上場企業数はすでに70社に達し、19年比2倍に増加した。募集数も昨年の1万1351人を上回り、1万3065人。業種別では多い順にアパレル12社、電気機器9社、輸送機器7社。今年12月末にはさらに数字が膨らんでいく。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

この著者の記事を全て見る

Talk Geniusとは-

ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。