2019/11/13
「転職の際に勤務地や給与が重要なのは昔と同じだが、その他の要素では若い世代ほど『自己裁量の大きさ』や『仕事を通じた社会貢献』を重視する人が多いという調査結果が出た。逆に『会社の知名度』へのこだわりは若いほど薄い。働きがいや自己決定感を社員に提供できない企業はいくらブランド企業でも、優秀な人材が定着しない時代がやって来ると思う」
「我が社の『カイシャの評判』はじめ、社員が自分の職場について書き込む口コミサイトが登場し、以前はブラッボックスだった会社の実態が外からも見やすくなった。これも各企業に人事制度や働き方の改革を迫る力になるだろう」(日本経済新聞 11月4日)
これはエン・ジャパンの鈴木孝二社長が日本経済新聞・西條郁夫編集委員のインタビューに答えた記事の一部である。
毎年発表される就職人気企業ランキングに登場するのは、例外なく有名企業ばかりだ。鈴木氏は「『会社の知名度』へのこだわりは若いほど薄い」と語っているが、今も昔も大学生が就職先を選ぶ基準は知名度である。
社員として働いた経験がないのだから「寄らば大樹の影」と批判するのは筋違いであるうえに、最初は大手企業で働いたほうがよい。取引先を含め、いろいろな人間と関わることができるからだ。手本にすべき先輩や上司、逆に反面教師とすべき社員を見れば、自分のキャリア形成の参考になる。
仕事のスケールも中小ベンチャー企業より大きい分、経験のストックを積みやすく、転職したければ、その後に考えればよい。
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