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三菱自動車、7000人に「学び直し」

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三菱自動車は来年度、スマートフォンを使って研修が受けられるオンライン講座を開設する。事務系を中心に約7000人が対象となる。通勤中などいつでもどこからでも約350の講座を受講できる。カーシェアリングの普及など、車の利用形態は大きく変化している。幅広い分野で学び直しの機会を提供して、新たなビジネス創出につなげる。

7月から海外拠点や国内の工場、出向者など約2000人の管理職を対象に実施しているが、事務系を中心に5000人の一般社員も加える。対人マネジメントや業務遂行のスキル、計画策定、マインドセットなどの講座を用意している。1回の講座は15分程度で、通勤中にスマホで受講できる。

これまでの社員教育は課長や部長などの昇進時に管理職研修として本社などに集めて実施していた。都合が付かず出席できない社員がいたり、画一的な研修になったりするなどの課題がった。随時、映像で気軽に受講できるようにすることで幅広い知見を身につけてもらう。(日本経済新聞 10月2日)

社員教育を集合形式で実施すると、講師の話術にもよるが、学校の授業と同様に上の空で受講する社員もいる。多いパータンが、内職と称して、持ち込んだノートパソコンでメール処理や資料作成などを行うことだ。

座学のみならずグループワークを実施しても、一定の割合で内職組は確実にいる。社員のモチベーション次第といえばそれまでだが、講師が期待をもてる人物か、あるいは興味をかき立てられるような研修テーマならば、誰もが熱心に受講し、講義内容を明日からの業務に活かそうとする。

三菱自動車が実施する1回15分程度の講座をスマホで受講する仕組みは、場所と時間帯を選ばない。気軽に学習できるうえに、繰り返し受講することもできる。15分程度の講座なら、ひとつ得るものがあれば十分だ。

講座数は約350というが、いずれ外販化するのだろうか。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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