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今年8月は「週休3日」に 日本マイクロソフトが試行へ

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日本マイクロソフトは22日、今年8月の1カ月間は金曜日をすべて休業し、「週休3日」にすると発表した。有給休暇とは別の「特別有給休暇」とし、全オフィスを閉める。
休暇中の家族旅行や自己啓発、ボランティア活動向けに会社がプログラムを用意したり、費用を最大10万円補助したりする。平野拓也社長は記者会見で「短い時間で働き、よく休み、よく学ぶということが大切。仕事をするのが4日になるので、同じ仕事の仕方をしていてはアウトプット(成果)が出なくなる。違う仕事のやり方、考え方を誘発したい」と話した。
マイクロソフトは来年8月も同様の取り組みをする予定だ。今後、新たに週休3日制度を導入するのが目的ではなく、試験的に運用したうえで効果を測るという。
平野氏は「私にとっても勤務時間が少なくなることはチャレンジ。いつもは15分刻みで予定がつまっているが、期間中は会議を細切れに詰めるのではなく、集中して考える時間をしっかり持つことを心がけたい」と語った。(朝日新聞 4月22日)

週休2日制が普及したのは1970年代以降で、それまでの休日は日曜日と祝日だった。土曜日は勤務時間が午前中で“半ドン”と言われていた。その時代から約50年、週休2日制が当たり前になったが、そもそも週5日働いて、週2日休むというサイクルを企業が一律に実施する必要はないだろう。
業種にもよるが、社業が廻れば週3日以上休んでもよく、同じ社内でも担当業務が廻れば休日を自由に消化してもよい。同一時間帯を社員一同がともにする必要はないのだが、身体に染み付いた感覚はそう簡単に転換できない。社員同士が互いの顔を見られる環境でないと不安におちいる人も少なくない。群れていたほうが安心できる人もいるだろう。
政府が働き方改革の音頭を取ろうが取るまいが、就労環境の改善は企業が独自に取り組むべき課題だが、政府方針を受けていろいろな施策が打たれることはよい流れだ。従来のままでにとどまっている企業は、採用で不利になることは避けられまい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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