2018/12/13
パナソニックは6日、かつて同社を中途退職した人材について、退職理由にかかわらず、積極的に再雇用する方針を明らかにした。「パナソニックのことも知りながら、他社の経験もある」(人事担当者)点をメリットと捉え、現在は年間数十人程度の受け入れにとどまる“出戻り社員”の採用を増やす。
同社は育児や介護といったやむを得ない事情で退職した人材を再雇用する制度を設けているが、今回はそれ以外の理由で辞めた人材にも門戸を開く。
パナソニックでは昨年4月、松下電器産業(現パナソニック)を退職し、その後、ダイエーや日本マイクロソフトのトップを経験した樋口泰行氏を専務役員として採用。役員でない社員でも、こうした姿勢を明確にする。
(産経新聞 12月6日)
出戻り社員や中小ベンチャー企業では珍しくない。隣の芝生は青く見えたが、実際はくすんでいて元の鞘に収まるパターンもあれば、専門スキルの獲得を目的にスカウトされて出戻るパターンもある。相性を知ったうえで再入社するだけに、採用のミスマッチを回避しやすい。
ただ、出戻り社員の処遇はどうなるのだろうか。職や等級は退職時のまま“原状復帰”させるのか、それとも何ランクか下げて迎えるのか。
会社は他流試合を経験して視野やスキルの幅が広がったと期待して採用するが、期待通りかどうかはわからない。あまり期待していないのが本心ではないのか。たぶん戦力として安全パイだから再採用しているのだ。
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