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「電機業界の年収」ランキング、1位はソニーで776万円

ono20180920

電気機器業界の中で、最も平均年収が高かった企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査を行った結果、1位はソニーの776万円だった。
 社員からは「年功序列ではなく、成果に応じて給与が規定される『ジョブグレード制度』が採用されており、若い年齢でも多く給料をもらっている人が多い印象」「家賃補助が手厚い。家賃の6~7割程度を会社が負担してくれる」などの声が寄せられた。
 2位はパナソニック(666万円)。年功序列の要素を排除した賃金制度を導入しているといい、「残業代が全額支給される。成果が出せれば昇給やボーナスに反映されるのでやりがいはあった」「頑張れば30代で年収800万円。福利厚生が充実しており、年収に加えて100万円は実質支給される」などの意見があった。
 3位は東芝(665万円)。不正会計問題の影響により、2016年度の平均年収は落ち込んだものの、社員からは「同業他社と比較して非常に高水準。緊急対策によるボーナスカットを踏まえても業界水準並みと思われる」と、好待遇に満足しているとの声があった。(ITmedia ビジネスオンライン 9月13日)

この記事によると4位はNEC(日本電気、650万円)で「業績改善のためにリストラ・事業売却などを進めた同社だが、社員からは「管理職になるとボーナスの割合が大きくなるため、会社業績が良ければ、それなりの年収になる」「福利厚生はしっかりしている」と評価されたという。
 5位以下は、キヤノン(638万円)、三菱電機(627万円)、富士ゼロックス(620万円)、日立製作所(616万円)、リコー(572万円)、シャープ(554万円)とつづく。
調査結果を見ると、1位のソニーと2位のパナソニックの差は100万円強。2位以下の企業は僅差でランクされた。ソニーの年収が突出していて、他社は横並びに近いが、この関係は昔からつづいていた。社員満足度はともかく、ソニーは希望退職者への割増退職金も高額だった。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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