2018/05/24
ディスコのキャリタスリサーチによると、第2新卒も売り手市場にあるという。上席研究員の武井房子氏は、「第2新卒は、ビジネスマナーなど一通りの研修を受け、経験、スキルがなくても、企業からすると取りたい人材」と話す。
一方で、女性が志望する事務職は、「どうしても派遣や非正規の求人になる。大卒で事務職で正社員は、求人が少ないかもしれない」とミスマッチの可能性を指摘する。「求められているのは、営業職や販売職など、会社で不足している職種。中途や新卒で補えない場合は、第2新卒を充てている」
「もう一度、就職活動をしてもうまくできると思いません」と話す彼女。就職活動は、学生の社会への関心を引き出しているのか。再び“適職”が見つかるサポートは、何があるだろうか。(BUSINESS INSIDER 5月17日)
売り手市場がつづく限り、ますます若手社員から退職のためらいが消え、第2新卒市場は拡大していくだろう。
売り手市場で会社が就労環境を健全に改めないと、若手社員に見捨てられ、採用コストが無駄になってしまう。「壁にぶつかって、すぐに辞めてしまう若者は根性がない」などと嘆いたところで、辞められてしまったら補充のコストが発生するのだ。
大手ゼネコンに勤務する入社4年目の男性に「若い社員が職場で嫌がることは何か?」と尋ねたら「私に限ったことではありませんが、若い人たちが嫌がるのは、パワハラやセクハラや不正行為を上層部が隠蔽して、会社の体面を保とうとすることです」と答えてきた。
会社は社員に足元を見られている。組織防衛や幹部の保身ほど社内の人心が離反してしまう行為はない。
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