2018/03/13
ヤフーはトップ級のエンジニアの採用拡大に乗り出す。30歳以下で新卒・既卒を問わず、就業経験のない入社希望者に初年度から年収650万円以上を提示する。通常の採用より200万円ほど高い。特定の技術分野で論文を発表していたり、自身が開発したアプリのダウンロード数が100万件以上になったりした人が対象。専門分野で活躍できる即戦力を獲得する。
これまで同様の採用の取り組みはデータ解析などの事業に導入していたが、対象を広げる。論文発表などのほか、技術書の執筆経験やプログラミングの競技会での一定以上の成績も実績とみなす。
ヤフーは2017年10月にも、エンジニア向けに1人月額1万円を上限に書籍購入や勉強会参加に使う費用を支援する制度を始めている。他にもトップレベルの国際会議への参加を促すなど、最新の技術動向に触れられるような施策を展開している。
(日本経済新聞 3月6日)
こうした取り組みはあっという間に広がってゆく。スキルを身に付けた学生は、初任給が月額一律21~22万円の企業に振り向かなくなり、実力主義採用へと流れるだろうが、この採用が普及すると、学生も在学時に遊んで過ごすわけにはいかなくなる。
大学は就職予備校ではないが、高給採用に備えて一定のスキルを習得する学生が増えるだろう。よい傾向だ。かつて大学はレジャーランドと呼ばれたほど、多くの学生が遊び惚けていた。学費の浪費である。
実力主義採用が普及すれば、上滑りな面接ノウハウも不要になり、実質の伴ったプレゼンテーションスキルが問われるようになる。ついでに上から下まで黒で、バッグまで黒で画一された就活スーツも見直されればよい。
Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。