Talk Genius

人と会社と組織を考えるニュースマガジン

東芝が人員300人削減 早期退職と再配置で

経営再建中の東芝は29日、ICT(情報通信技術)事業会社の「東芝デジタルソリューションズ」で300人の人員削減を行うと発表した。早期退職を募集するほか、グループ内外への人員の再配置も実施する。売却手続き中の半導体メモリー事業を除いた東芝の収益は低迷しており、人員削減や不採算事業の売却などの構造改革を進め、収益体質の改善を図る。
 
早期退職の募集は28日に決定し、労働組合に提案した。対象は53歳以上の勤続10年以上の社員で、来年1月から募集を開始する。早期退職に伴い発生する費用は33億円で、11月9日に発表した平成30年3月期業績見通しに織り込み済みだという。
 
早期退職のほかに、人員を東芝グループやグループ外の会社に転籍させ、ICT事業会社の人員を合計300人削減する。
(産経新聞 11月29日)

会社員にとって早期退職の募集に手を挙げるかどうかは、賭けというほど大きな決断をともなわない。多くの場合、会社は終末期に近づいていて、残ったところで敗戦処理業務に忙殺されるものだ。

手を挙げるかどうかの判断は、転職先のアテがあるかどうか。アテがないままに退職すれば、不安な時期を過ごすことにもなるが、空前の人手不足時代である。意に沿わない仕事でも、視野を広げれば、40歳を過ぎていても何とか確保できるだろう。

これまで培ったキャリアを活かせなくとも、新たなキャリアをスタートさせると割り切ればよい。転職先で年下の上司に仕える身になっても、機能の問題として割り切ればよい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

この著者の記事を全て見る

Talk Geniusとは-

ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。