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バイト・パートにプチ勤務 夜だけ保育士・シニア接客

アルバイトやパートを少ない日数や短い勤務時間で採用する企業が増えている。求人サイトの案件では営業時間が長い店舗や夜間の保育所などの募集が目立つ。人手の確保が難しい中、企業側が柔軟な労働機会を提供して人材を確保する狙いだ。正規社員の負担も減らせる一方、働き手にとってもスキマ時間を活用できるというメリットがあるようだ。
 
保育所運営大手のJPホールディングスは夜間だけ働くアルバイトの保育士を「スターライト先生」として募集している。5月から新規に始め、これまでに資格を持つ主婦ら16人を採用。都内と神奈川県内の14施設で夕方から閉演時間までの3~4時間だけ就業する。時給は夜間に限定されるため11800円と通常から4~6割高い。
(日本経済新聞 8月23日)

パートタイマーとして短時間勤務は昔から普及しているが、シェアリングエコノミーの観点から、従来には導入されていなかった業種や職種でも普及していくだろう。

たとえばドライバー不足が深刻な宅配便業界では、主婦を朝や夕刻の短時間に活用してドライバー不足をカバーする取り組みが出てきた。すでに在宅で取り組めるクラウドワークはかなり浸透してきているが、短時間勤務も仲介サービス業が台頭して、一気に進むのではないか。
 
一方で、主婦に限らず、介護や子育てなど生活上の制約からフルタイム勤務が困難な人たちにとって、短時間勤務が普及すれば収入の機会も増える。どれだけ生活費の足しになるかはそれぞれだが……。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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