2017/08/25
人材サービスのネオキャリア(東京・新宿)は8月中にも45歳以上に限定した派遣サービスを始める。職種は事務職を中心に警備や清掃など。人手不足を背景に人材確保のニーズはますます高まっており、同社は中高年層の活用に潜在需要があると判断した。
同社は2010年より派遣事業に参入した。これまでは20~30代の人材が求められていた。しかし、事業を展開していくなかで50代以上の方が定着率、出勤率ともに40代以下の人材よりも高く、業務の安定性も上回るといった結果が出ているため、需要が高まると見込んでサービス展開に踏み切った。まずは首都圏を中心にサービス提供を始め、順次全国に提供エリアを拡大する方針だ。
(日本経済新聞 8月17日)
50歳に近づけば、多くの場合、職場を選ぶ最優先事項は安定収入の確保である。すでにステップアップの転職をする年齢ではない。自分にできる仕事、できない仕事の識別もでているし、職場が求める成果も呑み込んでいる。
この年齢層は労働基準法が空文化していた時代を経てきたし、パワハラが問題視されなかった時代も経験している。理不尽な出来事への耐性が強いので、割り切れるのだ。しかも転職すれば給与がダウンする年齢にさしかかっているため、雇用の確保を重視するのが通例である。
50代は革新性を追いつづける職場には不適合な年齢だが、安定性を重視する職場なら打ってつけの年齢層だ。
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