2017/07/20
総合機械メーカーの不二越(富山市不二越本町)の本間博夫会長(71)が会見で「富山で生まれた人は極力採らない」などと発言した問題で、同社は13日、「分け隔てなく、人物本位で採用している」との方針をホームページ(HP)で公表した。本間氏の発言と食い違う内容だが、同社経営企画部は北日本新聞の取材に「報道ではわれわれの真意が伝わっていないため」と説明。内容が矛盾していないかとの質問には回答がなかった。
HPで公表された方針は「当社の人材募集・採用に関して」の表題で、同日午後5時ごろに掲載された。中長期的な成長に向けロボットを核に海外へ打って出る必要があるとした上で「グローバルな展開や今後の経済・産業構造の変化に対応するため、人材の多様化が不可欠」とした。
(北日本新聞 7月14日)
不二越会長は余計な発言をしなければよかった。富山県出身者が同社にとって好ましくないと思うのなら、採用しなければよいだけのことだ。あるいは富山県出身者の閉鎖性が問題だと思うのなら、一般論として私見を述べれば、県民性への意見として片づけられる。
おそらく、この程度のことはわきまえているはずだが、それでも口にせずにはいられなかったのだろう。
県民性、干支、血液型などで人を分類することの当否はともかく、要は分類を好むかどうかの問題である。県民性についていえば、かつては一定の特徴がみられたのだろうが、いまは人それぞれとしかいいようがない。
それにしても不二越会長は、富山県出身者を好ましくないと思うのなら、もっと踏み込んだ意見を述べたほうがよい。
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