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エイベックスHDに労基署が勧告 違法な長時間労働で

浜崎あゆみさんや倖田來未さんら人気アーティストが所属する「エイベックス・グループ・ホールディングス」(松浦勝人社長、東京都港区)が社員に違法な長時間労働をさせていたなどとして、三田労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けたことが12日、分かった。

実労働時間を管理していない▽長時間残業をさせている▽残業代を適正に払っていない--と指摘された。勧告は9日付。
同社関係者は「部署によっては、社員は土日祝日も関係なく働かされ、年間数日しか休めない」と明かす。

同社コーポレート広報課は「社内調査中のため詳細は言えないが、是正勧告を受けたことは事実。真摯(しんし)に受け止め、是正に着手している」とコメントした。
(毎日新聞 12月13日)

電通に象徴される広告業界もそうだが、音楽業界も長時間労働が常識として浸透している業界で、長時間労働は疑問視されてこなかった。いまも(この業界は特殊だから)と疑問視されていないようだ。

しかし、いまや業界の特殊性は、長時間労働を容認する理由にとして通用しなくなりつつある。業務に合わせて就労形態を組み立てるのでなく、あるべき就労形態に業務を合わせるという優先順位の入れ替えが進むのではないか。

居酒屋「芋蔵」「ほっこり」などを運営する東証マザーズ上場のジェイグループホールディングスは社員第一主義を旨とし、店を休業してでも社員旅行を実施しているという。社員の離職率も低い。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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