2016/11/18
東京都府中市は中心市街地活性化策の企画立案や、市や関係団体との意見調整を担う「タウンマネージャー」の公募を始めた。まちづくりに関する専門的知見やマネジメント能力を持つことなどを応募資格とする。週3日程度の勤務で、給与は月額40万円(税込み)。
同市に通勤できるのが条件で、居住地や性別、年齢、学歴は問わない。募集期間は12月1日までで、契約は2017年4月から最長5年間。12月をメドに設立するまちづくり会社との委託家約の形をとり、1年ごとに契約を更新する。
同市は6月に都内の自治体で初めて国の中心市街地活性化法に基づく基本計画で国の認定を受けた。
(日本経済新聞 11月10日)
高齢化と人口減に備えて、街の各機能を中心街に集約させるコンパクトシティー化が国の方針である。府中市もコンパクトシティーに向うのだろうが、中心街の小売店や飲食店がチェーン店だらけになってしまったら、たとえ便利でもつまらない街になるだろう。
どんな街が好ましいかは旧住民と新住民、守旧派と革新派で意見が分かれ、さらに利害関係がこれに加わり、街づくりには魑魅魍魎の様相を呈するものだが、それがまた魅力でもある。合理性で勝負したくとも、そうはいかない。
街づくりには議員も関与してくるが、優先順位は、住民ファーストよりも次の選挙に当選するかどうか。かといって議員を蚊帳の外に置けば、予算を確保できない。
タウンマネージャーには100年の計を立てながら、魑魅魍魎の世界をゲーム感覚で楽しめるセンスが必要だ。厄介事は任期内のゲームなのである。
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