2016/10/11
日本経済新聞社がまとめた2016年の「人を活かす会社」調査の総合ランキングで、ジョンソン・エンド・ジョンソングループが初の首位となった。女性や外国人の管理職登用を進めるイオングループや花王グループなど、多様な人材の活用に力を入れる企業が順位を上げた。
(中略)
調査は「雇用・キャリア」「ダイバーシティ(人材の多様性)経営」「育児・介護」「職場環境・コミュニケーション」の4分野に分けて分析。仕事と家庭の両立を促す制度や、人材活用への取り組み、健康・職場環境の対策など約100項目について評価、点数化した。
15年の18位から1位に順位を上げたジョンソン・エンド・ジョンソングループは、約4割の質問項目で最高点を獲得した。部長職以上は率先して連続2週間の有給休暇を取得するなど、社員のワークライフバランス(仕事と生活の調和)を支える取り組みに注力。15年度の1人当たりの年間総労働時間は14年度に比べ72時間減った。
(日本経済新聞 10月3日)
健康経営が紹介される際にしばしば援用されるのが、ジョンソン・エンド・ジョンソングループが世界250社・約11万4000万人に健康教育プログラムを提供して、投資に対するリターンを換算して明らかにした取り組みだ。
その概要は2011年に『ニューズウィーク』に掲載され、投資とリターンは以下のとおりだ。
投資は人件費(健康・医療スタッフ、事務スタッフ)、設備費(診療施設、フィットネスルームなど)。リターンは生産性の向上(欠勤率の低下など)、医療コストの削減、モチベーションの向上、リクルート効果(就職人気ランキングの順位上昇)、イメージアップ。金額にすると、投資1ドルに対して3ドルの投資リターンが得られたという。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、人を活かす経営をグローバルに実践している。
Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。