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女性とシニア、働く人の5割以上に

総務省が29日公表した2015年国勢調査の抽出速報集計で、就業者全体に占める女性と65歳以上の高齢者の割合が初めて5割を超えたことが分かった。少子高齢化のあおりで労働力人口は6075万人と前回の10年調査と比べ295万人減少し、6千万人割れが目前に迫る。増加する介護・福祉分野などの人手不足を補うため女性とシニア層が働き手として存在感を高めている。
(中略)
働く女性とシニア層を合計すると、全就業者に占める割合は5年前の48・9%から51・7%に上昇して初めて半数を超えた。
(日本経済新聞 6月30日)

高齢化の加速は就業年齢の高齢化に直結する。70歳定年の時代が足音高く迫ってきた。
平成28年版高齢社会白書に掲載された調査結果によると、何歳まで働きたいかについて、最も多かったのは「働けるうちはいつまでも」で28.9%。次いで多かったのは「65歳くらい」「70歳くらい」で、ともに16.6%だった。「働けるうちはいつまでも」は75歳ぐらいをイメージしているのかもしれない。
第一の人生、第二の人生という区分けはなくなり、生涯現役がごく普通の生き方になってゆく。これを「生涯活躍」と受け止めるか「死ぬまで働くのか」と受け止めるのか。それぞれの処世観の問題である。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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