2016/02/19
ファミリーマートはフランチャイズチェーン(FC)加盟店のオーナーになれる条件を緩和する。これまでは原則65歳が上限だったが、契約方式を見直すことで75歳まで働けるようにする。70歳から新たに契約することも可能になる。高齢化が進むなか、定年を迎えたシニア層などをオーナーとして取り込み出店拡大につなげる。
61歳以上の人を対象とした新たな契約条件を15日から取り入れる。これまでは原則として55歳が新規契約の上限だった。新条件は契約を5年ごとに契約すると同時に、70歳からの新規契約も可能にして、75歳まで働けるようにする。(日本経済新聞 2月11日)
20年以上も前になるが、50歳を過ぎてから脱サラしてラーメン店のFCオーナーになった人が体調を崩して、経営から離れたことがあった。
外食FC本部OBのコンサルタントはこの件を耳にして、苦々しい表情で言った。
「ラーメン店の厨房は湯気を浴びて、体力の消耗が激しい。オーナーの条件は上限を40歳ぐらいにしたほうが親切だけど、出店競争が優先されるから、そんな配慮はできないんだろうな」
コンビニエンスストアの経営も激務である。70歳で新規契約する人は資金力があって、流通業経験者がメインになるのかもしれないが、健康の前途など誰にも見通せない。高齢者の社会参加が心身の健康にプラスになることは、多くの研究で実証されているが、激務だけは回避してほしいものだ。
Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。