2016/02/18
サッポロホールディングス(HD)は10日、3月30日付でサッポロビール人事部長の福原真弓氏(51)を取締役に起用する人事を発表した。
生え抜き社員の女性取締役は同社では初めてで、他のビール大手でも例がない。サッポロHDの人事部長としてグループ全体の人事施策を担当する。福原氏は1988年にサッポロビール(現サッポロHD)に入社し、ワイン部門や人事部門が長い。同社は「性別を問わずに人材を起用しているが、ダイバーシティー(多様性)の観点で活躍を期待している」としている。
(日本経済新聞 2月11日)
遠からず「女性で初」という人事ニュースはなくなり、ダイバーシティーという言葉も風化するだろうが、そもそも経営に年齢、性別、国籍を問う必要はなく、ダイバーシティーがキーワードになっていること自体、流行りもののようで違和感を禁じえない。
女性の抜てきについて男性陣には(能力が同じなのにイメージアップを狙って女性を優先的に昇進させる人事はいかがなものか?)という不満もあるという。だが、これまでは女性よりも能力の劣る男性が優先的に昇進してきたのだから、いわば歴史の修正と受け止めるしかあるまい。
男性が昇進したければ、女性よりも格段に高い実績を上げなければならない。そんな覚悟が求められている。
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