2016/02/09
アメリカ発祥の会員制倉庫型量販店「コストコ」が、アルバイト従業員を全国一律時給1200円以上で募集しており、その好待遇が話題を呼んでいる。近年コストコは地方への出店を進めており、一部地域ではコストコの時給は、地域の最低賃金と500円以上も差がついている。コストコはなぜ、全国一律で高水準賃金のアルバイト募集を行っているのだろうか。
(中略)
1200円という高い時給は、首都圏の相場に合わせた結果だという。同社は、このような基準を「グローバルスタンダードに基づくもの」と語っており、「コストコが進出している他の国においても同じルールを適用している」という。
同社は、その基準に基づいて「正社員率を50%ととても高く設定しており、高い賃金設定および高い正社員率を設けることによって、その地域の活性化にもつながればと思っております」と回答した。
(THE PAGE 1月31日)
コストコの高額時給は地域の効用拡大においては朗報だが、いまの時給水準にすら四苦八苦している近隣の中小企業や個人商店にとっては、むしろ悪夢だろう。はたして、どんな対抗手段を打ってくるのか。
多少の時給アップには踏み切るだろうが、賃上げ競争の土俵に引きずり込まれてしまったら、息が切れてしまいかねない。
まさか採用力の格差解消を目論んで時給の上限額を取り決めするような談合に走ることはあるまいが、採用市場でコストコが独走して、一強多弱の構図が揺るがなくなれば、談合したい気分にもなってくるのではないか。
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