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2017年の新卒採用「増やす」13%、今年以上の売り手市場に

リクルートホールディングスは17日、2017年春に入社する大学生・大学院生の採用見通しを発表した。
16年春入社よりも採用数を「増やす」と答えた企業は、13・4%に上る一方、「減らす」としたのは4・2%にとどまった。6年連続で「増やす」の割合が「減らす」を上回り、来年も今年以上の「売り手市場」となりそうだ。採用数が「変わらない」は48・1%だった。

会社の規模別では、従業員1000人以上の企業は「増やす」が16・5%だったが、「1000人以上~300人未満」の企業では13・3%、「100人未満」では7・5%となり、大手企業ほど「増やす」の割合が高かった。
(読売新聞  12月18日)

アベノミクスは非正規労働者も増やしたが、雇用数を底上げした。次のステップは正規雇用の増大である。経済界には賃上げよりも、正規雇用の拡大を求めたほうがよい。収入の不安定な非正規雇用を強いられれば、なかなか結婚に踏み切れない。これが少子化の要因にもなっている。

地方創生のテーマである若者の定住促進も、正規雇用による安定収入の確保が前提だ。しかし、雇用側にとっては、雇用の調整弁として非正規雇用を縮小させるわけにはいくまい。政府もそこまでは内政干渉できないのかもしれない。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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