2015/12/07
ソニーが経営幹部に外部人材の登用を加速している。テレビ事業子会社の幹部にこのほど船井電機の前社長の上村義一氏(57)を招き、財務や情報セキュリティー担当も外部から起用した。事業環境の変化に素早く対応するため、専門性の高い人材を生かす考えだ。
上村氏はテレビ子会社、ソニービジュアルプロダクツ(東京・品川)の代表取締役副社長に11月16日付で就任した。部材調達や中国、インドなどの新興国、中南米地域を担当する。
(中略)
財務戦略や経営企画の助言役二は、JPモルガン証券の投資銀行本部マネジング・ディレクターだった染谷秀樹氏(47)を「チーフ・ファイナンシャル・ストラテジスト」として6月に起用した。
(日本経済新聞 11月30日)
過日、ある民間病院の勤務医が「病院経営は院長と事務長の手腕で決まりますが、診療報酬が厳しい時代になったので、とくに事務長の手腕にかかっているといえますね」と語った。
事務長にはどんな人材が望ましいのか。「プロパーとしてキャリアを積み、診療報酬改定を何度か経験した人が打ってつけなのでしょう?」と訊いたら、必ずしもそうではないという。この勤務医によると「市場経済でもまれた経験がないと、これからの病院経営は難しいでの、外部からの登用が有効でしょう。望ましいのは製造業出身者です」。コスト管理と多職種のマネジメント、製造現場で培ったこの2つのスキルが病院経営でおおいに役立つのだという。
ソニーの外部人材登用についてもいえることだが、デキる人はどんな業界に移っても力を発揮する。
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