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ロッテ長男が代表取締役、次男は解任―持ち株会社

ロッテホールディングス(HD、東京)の実質的な持ち株会社である光潤社の株主総会が14日、都内で開かれ、ロッテ創業者の次男でHD副会長の重光昭夫氏(60)を取締役から解任する議案を可決した。続いて開催された取締役会では、創業者の長男でHD前副会長の重光宏之氏(61)が代表取締役に選ばれた。宏之氏の広報担当会社が発表した。

宏之氏は8日、創業者の重光武雄氏(93)の委任を受けて、武雄氏のHD会長解任などの取り消しを求める訴訟を起こしたことを発表したばかり。経営権をめぐって対立する昭夫氏に対し、本格的な反撃に乗り出した。
(時事通信  10月14日)

お家騒動はミットモナイが、親族とむき出しの喧嘩をしてまで受け継ぎたい会社は、それだけ恵まれているとも言えるのだ。息子が継いでくれるだけの魅力があるだろうか。この悩みに悶々とする経営者は多く、彼らは自分の代での廃業を覚悟している。
社員の雇用維持を考えてM&Aを行なおうとしたところで、息子が継いでくれないような会社に、まず買い手はつかない。
都内で10店舗近くの衣料品店を展開していた経営者は、ユニクロとネット通販に押されて廃業を決意したが、その時期は社員の再就職のメドがついてからと決めていた。幸いアベノミクスで雇用環境が好転し、昨年秋、すべての社員の再就職先が確定したことを受けて、予定通りに廃業した。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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