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大学生の内定率86.4%――リクルート調査

就職情報会社リクルートキャリア(東京)は13日、2016年春入社予定の大学生・大学院生の10月1日時点の就職内定率が86.4%(速報値)になったと発表した。

今年の大手企業の採用活動は、経団連の指針変更に伴い、面接など選考開始時期が昨年より4カ月遅い8月となった。このため、採用活動の遅れが懸念されたが、多くの企業が内定式を行う10月1日時点の内定率は前年同月(86.0%)とほぼ同じ水準になった。
(時事通信 10月13日)

アベノミクスの評価はさまざまさが、雇用に関する限り、明らかに効果が出ている。雇用以外はどうかと言えば、都内の中小企業には効果が現われはじめている。それを示すのが東京信用保証協会のデータで、2015年度上半期の代位弁済額は前年同期比19%減の355億円となった。

新卒採用については、採用活動期間の見直しが課題として論議を呼んでいるが、雇用情勢は良好に推移するだろう。今年、内々定の辞退で採用計画に支障をきたした企業は、どのように巻き返すのだろうか。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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