2015/07/10
アパレル大手のワールド(神戸市)は7月から希望退職者を募る。社員の約3割にあたる500人程度で、年間50億円規模の人件費削減につながるとみられる。5月には店舗やブランドの一部撤退を発表しており、大幅な人員削減も進めて低迷する業績の立て直しを急ぐ。
希望退職の対象は、40歳以上60歳未満の正社員と、定年退職後に再雇用されている60歳以上の契約社員。募集期間は7月6~24日で、退職日は9月末になる。退職金に特別加算金を上乗せし、希望者には再就職を支援するという。
ワールドの2015年3月期の純利益は日本基準で7億円と3年ぶりに黒字となったが、円安や衣料品の低価格化などで厳しい経営状況が続く。今年度中に、約90ブランドのうち10~15ブランドから撤退、約3千ある店舗は400~500店を閉める方針だ。
(朝日新聞デジタル 6月27日)
日本電産がシャープ出身の技術者を積極的に採用していると報じられているが、この人手不足時代にあって、大手企業に大量退職者が出れば、ノドから手が出るほどに欲しい会社もあるはずだ。
労働力移動がスムーズに実行される仕組みがあればよいのだが、かりに中高年に特化した合同会社説明会を開いたところで、どれだけの求職者が集まるのだろうか。それぞれに夢を抱く学生対象の説明会場と違い、場内の空気は沈うつとなって、求人側も求職側も互いをネガティブに見てしまうかもしれない。
第一、会場にいる姿を知人に見られたくないのが中高年退職者の心情だろう。
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