過労や仕事上のストレスでうつ病など「心の病」となり、労災と認定された人が、2014年度、497人にのぼり、過去最多となったことがわかりました。
厚生労働省によりますと、2014年度に、過労や仕事上のストレスで精神的な病気となり、労災認定された人は497人で、前の年度に比べ61人増えました。
このうち、自殺に追い込まれた人は、未遂を含めて99人でした。労災認定と自殺のいずれも過去最多となっています。
精神的な病気となった要因としては、「悲惨な事故や災害の体験」が最も多く、次いで「嫌がらせ、いじめ」、「1か月に80時間以上の時間外労働を行った」などとなっています。
(TBS系(JNN) 6月26日)
職場でストレスが増える要因のひとつに、PDCAサイクルの運用が挙げられるだろう。いまや行政機関も何かと「PDCAによって政策効果を精査する」などと表明しているが、
民間企業ではPDCAの結果が人事評価に直結する。
PDCAはたしかに有力な経営手法であり、見方によっては経営の基本ともいえるが、運用のいかんによっては、社員を数字の奴隷にしかねないという危うさが潜んでいる。この危うさが社員の心を蝕んでしまう。長時間労働が改善されても、そのためにPDCAが過度に運用されれば、むしろストレスは増えてしまうだろう。
数字は重要だが、人間は数字の奴隷でないという当然の原則が見過ごされている。
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