人材サービスのディスコ(東京・文京)は2016年卒の新卒採用活動についてまとめた。「学生の質よりも採用予定人数の確保を優先」と考える企業の比率が5年連続で増加し、約16%にのぼることがわかった。採用計画人数は15年卒と比べて約3割が増やす方針だ。新卒市場が一段と過熱する見通しが鮮明になった。全国の有力企業約1200社を調査した。
新卒採用数を増やす企業の比率は5年連続で増えた。採用活動の方針では「採用予定人数の確保よりも学生の質を優先」すると回答した企業が8割以上あった。採用数優先の企業の比率も前年調査より約4割増え16%となった。特に金融では約3割が「数を優先」する方針だ(日本経済新聞 2月24日)
新卒採用が増えることはおおいに歓迎すべきだが、質よりも量を優先せざるをえないほど人手不足に悩んでいるのか。量の確保には新卒入社の一定割合が入社3年以内に退職してしまう時流を受けて、あらかじめ多目に採用して、ノルマなど負荷を課しながら耐え抜ける社員をふるいにかけていく。この旧来の方法に拍車がかかっているのかもしれない。
入社3年後や5年後に残る社員を想定して、多めに採用する方法には、新卒者の人生を消耗品のごとく扱うという企業の本性が現われていて、経営理念にどんな美辞麗句を並べたところで寒々しさしか感じないものだ。
しかし、新卒社員がすぐに辞めてしまうとなれば、企業も防衛手段を講じざるをない。もはや定着率の改善どころではなく、多少の風評を度外視しながらも、必要最小限の人員確保を優先しなければならない。そうしないと組織を運営できないのだ。
Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。