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すべての郡市区医師会に女性役員の登用を―日医・横倉会長

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女性など多様な人材の登用といった「ダイバーシティ」の普及を目指す一般社団法人ジャパンダイバーシティネットワーク(内永ゆか子代表理事)は19日、東京都内で「キックオフシンポジウム」を開催した。
パネルディスカッションでは、同ネットワークの呼び掛け人の1人である日本医師会の横倉義武会長が登壇し、全国に約900ある郡市区医師会のすべてに対し、役員に女性を登用するよう求めていることなどを紹介した。 横倉会長は、「現在、都道府県医師会のほとんどに女性役員が入ってきた状況だ。 2020年には、いろいろな意思決定の部分に女性の参加をより強めていこうと思っている」と述べた。(医療介護CBニュース 9月22日)

企業の女性幹部登用が政府の期待通りに進んでいないのは、人材が育っていないという背景があるようだが、医師会の場合、そうした制約はないだろう。現状で、医療機関経営者として手腕を発揮しながら、地域医療に尽くしている女性医師は全国各地にたくさんいる。

まして今年4月の診療報酬改定で、医療と介護の関係が連携から一体化へと進み、さらに介護では生活支援が枢要な柱に加わっている。このヘルスケア社会体制にあって、サービスの担い手は圧倒的に女性のほうが多く、都市区医師会は、それぞれの地域で扇の要のようなポジションに立っているのだ。

役員への登用にとどまらず、郡市区医師会の会長職に女性がどんどん就任したらよい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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