大林組は工事現場の責任者である所長職に建設大手で初めて女性を登用した。東京都中心部の再開発案件を任せる。全国に約600人いる所長はこれまですべて男性だった。バブル末期の1990年に採用を始めた女性の土木技術者から「ようやく人材が育ってきた」(大林組)という。
地下鉄南北線の溜池山王駅とオフィスビルをつなぐ工事の所長に94年入社の阿部友香さん(43)を起用した。8日から現場に入り、予算や安全の管理を担う。
大卒の技術職として入社した安倍さんはこれまでも建設現場で職人のまとめ役などを経験してきた。2017年4月まで続く今回の現場ではピーク時に100人近い職人を束ねることになるという。(日本経済新聞 9月6日)
世間受けを狙って(女性だから)という理由で無理やり登用する人事はきしみをもたらすが、この記事にあるように、十分な実績を積んだ女性なら“根拠のある昇進”である。女性ゆえに建設現場所長への登用をためらっていた企業も、後押しされるはずだ。
安倍政権が打ち出した女性活用策は過剰に見えないこともないが、管理職への登用比率を目標値として掲げるなど、このぐらい仕掛けないと掛け声倒れに終わりかねない。
次は、管理職に登用した女性に成果を出し続けてもらう番である。そのいかんで女性が活躍できる“社会の器”が形成されるのだから、登用された女性も、登用した企業も、もはや後には引けない状態だろう。
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