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ドン・キホーテが「60歳以上」のパート2000人を急募

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ディスカウントストア最大手のドン・キホーテは30日、主に60歳以上を対象にパート従業員を7月から計2000人募ると発表した。勤務時間は早朝の2~3時間程度で、商品陳列や清掃などの開店前作業を担当してもらい、午前中の販売強化や既存従業員の負担軽減を図る。
全281店舗のうち午前中の来店客が多いロードサイド店など125店舗で採用。同社は「シニア層は短時間勤務のニーズが高い。効率的な店舗運営に向け活躍してほしい」としている。 (SankeiBiz 6月30日)

シニア層の活用と従業員の負担軽減。ドン・キホーテの取り組みはこのふたつを実現させる。どの小売企業でも店舗従業員はおしなべてハードワークを強いられ、それが退職の要因にもなっている。

商人として高い志を抱いていても、身体が悲鳴を上げてしまってはどうにもならない。

ドン・キホーテの取り組みは成果のいかんで、他の小売業にも広がっていくだろう。

同社が募集する2000人は短時間勤務である。長時間勤務してもよいのではないかとも思うが、しかし、あのジャングルのような店内にシニア層が長時間身を置くことは難儀かもしれない。それに先鋭的な編集センスが必須の品揃えや陳列には、やはり若い従業員が適任なのだろう。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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