すかいらーくは3月17日、専任の社員採用チームが常駐する「すかいらーく リクルーティングセンター」をオープンした。場所は新宿野村ビルで、同社への応募を希望している学生や転職希望者にとってのアクセスを考慮した。
239平米(72坪)のセンターは個室6部屋、セミナールーム1部屋。新卒採用や中途採用の会社説明会や面接などの選考に使用するほか、同社への就職希望者に対して、さまざまな疑問や相談に応えていく。 (すかいらーく ニュースリリース 3月17日要約 )
就職難の時代でも外食産業は回避されがちだったが、有効求人倍率の回復にともなって採用難は深刻になってきた。採用難は建設コストの高騰と相まって、新規出店の足かせとなっている。「すかいらーく リクルーティングセンター」のオープンは労働市場に踏み込んでいくような風景だ。
採用難を克服する方途なのか、一時、外食企業が「夢」「感動」を採用のキーワードに掲げていたことがあった。そのキーワードで覆われた場に、社員やアルバイトを表彰する全国大会がある。何度か見たことがあるが、壇上では感涙にむせぶ者が続き、その感動劇場に閉口させられたものだ。
仕事に喜怒哀楽は付きものなのだから、それは日々消化していけばよい。大勢の前で披瀝するものではないだろうと思うが、あるファミリーレストランの店長から「その考えでは飲食店の店長は務まりませんよ」と言われたことがある。この店長は教えてくれた。
「サッカーでシュートを決めた選手が拳を突き上げて滑り込みのパフォーマンスをやるでしょう?売上目標を達成した日には、スタッフの前で私がそれをやるんです。こういう日には感動を表わすパフォーマンスをやらないと、スタッフのモチベーションが上がりませんよ」。店長の店は好成績を持続していたから、このやり方はツボを突いていたのだろう。
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