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オリエンタルランド、6%賃上げ

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは25日、従業員の賃金を4月1日から平均約6%引き上げると発表した。
「キャスト」と呼ばれるパート・アルバイトを含めた約2万6600人が対象で、賃上げは3年連続。  
キャストの基本時給は一律70円上げ、役割に応じた手当を含めて時給1320~1670円とする。また、社員の初任給は1万7000円アップし、大卒・大学院卒は27万2000円となる。
(時事通信 2月25日) 

オリエンタルランドは「2030 年に目指す姿」として「あなたと社会に、もっとハピネスを。」を掲げている。その骨子は①東京ディズニーリゾートのみならず、社会を含めた多くの人々のためにハピネスを創造し続ける②持続可能な社会の実現に向けて役割を果たすことで、社会から望まれる企業であり続ける③従業員が心から誇れる企業であり続ける。
 高野由美子代表取締役会長兼CEOは同社ホームページで、こう述べている。
「私は、ハピネスとは、『愛を感じている瞬間・状態』を指すものだと考えています。
 私たちは、良質なストーリーから派生するさまざまな愛の形に影響を受けながら、大人へと成長してきました」
 ハピネスを提供するには、従業員がハピネスであることが前提だ。その手段のひとつは賃上げだが、同社は業績も好調である。2024年度の第3四半期(24年10~12月)に売上高は2079億円、営業利益は718億円。いずれも過去最高を記録した。
入園者数は前年同期を上回り、ゲスト1人あたり売上高も前年同期を上回った。ホテル事業では新規ホテルの開業でコストは増加したが、宿泊収入が増加して、増収増益を達成した。
 オリエンタルランドも初任給30万円時代に向かっているようだ。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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