2016年卒の採用活動が本格的に始まった。景気回復で大手企業の採用意欲は高く、知名度などに劣る中小ベンチャー企業は厳しい活動を余儀なくされている。大手と同じことをしていては人材を確保できないため、大卒後3年以内の「第二新卒」をターゲットにしたり、新たなアピール方法を導入したりと、独自の工夫で乗り切ろうという動きが目立つ。
(中略)
学生の「売り手市場」ともいえる今年の採用活動。大手企業でさえもアピール力を高めるために工夫をこらずなか、中堅・中小企業はこれまで以上に知恵を絞る必要に迫られている。(日本経済新聞 3月16日)
中小ベンチャー企業が学生へのアピール力を強めるには、何よりも社長が前面に出ることに尽きる。この規模の企業では“社長=ブランド”である。しかも極端に言えば、中途であれ新卒であれ、入社すれば、組織形態にかかわらず実質的に社長直轄の部下になるのだ。
社長とかみ合えば能力を発揮するし、かみ合わなければチャンスに恵まれず、泣かず飛ばずのサラリーマン生活を強いられ、やがて放逐される。これが、中小ベンチャー企業の現実である。
社長にとっては、採用とは直系の子分を発掘する活動と言い換えてもよい。だから、みずから先頭に立って、学生たちにメッセージを届ける機会を精力的に開拓すべきである。
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