Talk Genius

人と会社と組織を考えるニュースマガジン

国家公務員に夏のボーナス 11.5%減、平均58万4800円

 国家公務員に30日、夏のボーナス(期末・勤勉手当)が支給された。管理職を除く行政職職員(平均34.2歳)の平均支給額は約58万4800円で、前年夏に比べ約7万6300円(11.5%)減少した。 減少は2年連続。2021年の人事院勧告に基づく給与法の改正で、支給月数が0.075カ月分減ったことが影響した。また、法改正が間に合わず前年冬に減額できなかった0.15カ月分も差し引いたことで、減少幅が大きくなった。 (時事通信 6月30日)

経団連の調査によると、大手企業105社の夏のボーナスは92万9259円で、前年比13.81%アップした。では中小企業はどうかといえば、バックオフィス系業務のクラウドサービス「フリーウェイジャパン」(東京都中央区)が実施した「2022年度夏のボーナス実態調査」では、支給する企業は約4割の企業で、支給額のボリュームゾーンは「10万円~30万円未満」という。 大手企業と中小企業の格差は昔からつづいているが、中小企業が成長して大規模化しない限り、この格差を埋めようがない。 一方、公務員のボーナスは大手企業以下・中小企業以上の水準だが、かなり大手企業寄りである。兵庫県の支給月数は2・15カ月分で、一般行政職員(平均年齢42・4歳)の平均支給額は78万1334円。前年比で5万7037円(6・8%)減。大分県は前年比9万円の約72万円。  民間企業の前年比減に配慮した金額設定である。同様に自治体も民間企業に配慮している。横浜市は前年比0・075カ月分下げて88万9623円(平均年齢40・7歳)。川崎市も前年比0・075カ月減で、支給額は84万8947円(平均年齢41・4歳)。名古屋市の支給額も同等の水準で約84万円。前年比3万731円の減額である。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

この著者の記事を全て見る

Talk Geniusとは-

ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。