2022/03/11
全国の中小企業の承継予定者(アトツギ)138名のエントリー者の中から、3月12日に開催する「第2回アトツギ甲子園 ファイナル」に進出するファイナリスト15名を決定した。
ファイナルでは、ファイナリストたちが事業プランに関する4分間のプレゼンテーションを実施。ファイナル審査委員5名が新規性、実現可能性、社会性、承継予定の会社の経営資源を活用できているか、熱量・ストーリーの5点の観点から最優秀賞を決定する。
ファイナルの審査委員は(株)スノーピーク・山井太氏、(株)COTEN・深井龍之介氏、ニッセイ・キャピタル(株)安達哲哉氏、神戸大学・熊野正樹氏、Forbes JAPAN・谷本有香氏。
(「アトツギ甲子園」運営事務局 3月1日)
勢いのある経営者でも、60歳に近づけば事業承継に直面するものだ。巷では「いまの60代は昔の60代と違って若い」といわれるが、体力の衰えは隠せない。当人が第一線を走りつづけられと思っていても、若い世代から見れば、所々に老いが現われている。
後継者が見当たらなければ、経営者として働けるうちは働かざるをえないが、いつまで持続するかは不透明である。
事業承継には数年がかかる。フルタイムで働けるうちに事業承継したほうがよいのだが、経営者にとっては現職への固執もある。事業承継は先延ばしになってしまい、やむなく廃業に踏み切るケースが増えている。
事業承継はかくも重々しくなりがちな経営課題だが、ワクワクさせる取り組みが「アトツギ甲子園」である。中小企業の承継予定者を対象に、新規事業のビジネスプランを競イベント。スタートアップ企業が対象のイベントとは違い、どのように既存の経営資源を活用し、どのような事業展開をしようとしているのも審査指標になっているのが特徴だ。
最優秀者には中小企業長官賞が授与されるほか、ファイナリストへの賞金として「新規事業アイデアへの補助金」が提供される。
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