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2016年の新卒採用「増える」が16%

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リクルートホールディングスが11日発表した2016年の採用見通し調査によると、大学生・大学院生の新卒採用が15年新卒より「増える」と回答した企業は14%だった。「減る」は5.3%にとどまり、5年連続で「増える」が上回った。業績回復による企業の採用意欲の高まりを反映した。
 「変わらない」と答えた企業は46.8%、「わからない」は24.4%だった。「増える」と回答した割合から「減る」を引いた指数は8.7で、前年の7.8を上回った。人手不足が顕著な業種で特に採用意欲が高く、飲食サービス業の25%、小売業の20.8%が「増える」と答えた。
 10~11月に全国の6882社を対象に調査した。回答率は67%。(日本経済新聞 12月11日)

2015年4月入社の新卒採用数が計画を下回る企業は相当多いのではないか。

雇用難が続くなかで、不足分を補うために16年新卒の採用を増やす企業が多いのだろうが、新卒入社の社員の3割が3年以内に辞めてしまう時代だから、歩留まりを計算して採用するはずだ。

一方で「わからない」は24.4%だったが、これは景気の先行きが不透明で、業績悪化を懸念しているからだろう。

生産年齢人口の減少で人手不足は慢性化していく。急務はシルバー層の活用である。熟練したスキルや、春秋を重ねて培われた人間力を遊ばせておくのは、社会資源の無駄使いだ。シルバー層にとっても、働くことは収入だけでなく健康増進にも有益である。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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