2020/06/11
就職情報大手のリクルートキャリア(東京・千代田)は6月4日、リクナビの新卒向け合同企業説明会の中止期間を7月末まで延長すると発表した。同社は「学生の安心安全を配慮した」上で、「緊急事態宣言は解除されたが、合同企業説明会という多くの方にご来場いただくイベントにおいて安心してご来場いただけるかをまだ注視する段階であると判断」したとしている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、人材大手は学生や人事担当者が集まる企業説明会を相次いで中止している。リクルートキャリアも、3月~6月末までの全国でのリクナビの説明会を既に中止していた。
今回は、2021年卒学生向けサイト「リクナビ2021」が7月に開催予定だった3県(福岡、富山、愛媛)での3イベントを中止した。学生計約150人、企業60社の参加を見込んでいた。(ITmediaビジネスオンライン 6月4日)
就職説明会に限らず、情報提供を目的としたイベントは中止か、もしくは軒並みオンライン開催となった。企業の決算発表会も記者発表も、いまやオンライン開催が通例になった。
一度この流れができると、どんどん加速し、コロナ収束後は従来の対面方式と併用で実施されるのだろう。
各省庁の審議会や検討会も開催回数が大幅に減り、オンライン開催に切り替わった例は多い。審議会や検討会がこれだけ減ったのは、不要不急の会合も多かったからだろう。
法制化に関わるような会合は必ず開かれるが、各種報告がメインなどの会合は中止されている。
セミナーの参加料が収入源であるセミナー会社は、いち早くオンライン開催に切り替えたが、地方からの参加者が減っているという。
オンライン参加なら交通費を節約できてよさそうなものだが、ある会社の担当者は「東京への出張には気分転換も目的のひとつなので、オンライン参加では物足りないようだ」と話す。
たしかに出張にはそんな目的もある。東京から地方への出張でも同じだ。
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