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小僧寿し、社員の4割を希望退職で削減

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小僧寿しは7日、30人程度の希望退職を実施すると発表した。小僧寿しと子会社の東京小僧寿しに同日時点で在籍する78人の正社員が対象で、ほぼ4割を削減する。20日まで募集を受け付け、退職は31日付。「安定的な収益を計上できる経営体質に転換する」(管理本部)ことが目的。
退職者には割り増し加算金を支払い、その分を特別損失として計上する。(時事通信 8月7日)

小僧寿しの大西好祐社長が会社の現金4500万円を個人口座に振り込んでいたことが発覚したことで、同社は6日、2014年6月中間決算の公表を延期すると発表した。その翌日に人員削減を発表したのだ。

2つの件が関連しているのかどうかは定かでないが、不透明感は否めない。同社は小西社長の個人口座への入金について「適切でなかった」とコメントしているようだが、入金の経緯を明らかにしない限り、さまざまな憶測を招いてしまう。

すでに会社側は事実関係を把握しているのだろうが、大西社長が防戦に入り、社員不在の闘争が展開されるようでは、残った社員も辞め時を考えざるをえまい。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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