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成長戦略、雇用に重点…新卒柔軟採用や中途拡大

政府が来年度からの3年間で取り組む成長戦略の基本方針が4日、分かった。〈1〉社会保障制度改革〈2〉AI(人工知能)などの先端技術を生かした「第4次産業革命」〈3〉地方対策の強化――の3本柱とする。5日に開く未来投資会議で安倍首相が指示する。
政府は指示を踏まえ、年末までに論点整理を行い、来夏に政策の中身や達成時期を盛り込んだ工程表を決める。
首相が「最大のチャレンジ」と位置付ける社会保障改革では、まず雇用対策に取り組む。仕事に就く機会を増やすため、新卒一括採用の見直しや中途採用の拡大を検討する。経団連は大卒採用に関する指針を廃止する方向で、政府としても2022年以降の大卒の柔軟な採用の実現を目指す。通年採用が主流の欧米企業に対抗し、日本企業の競争力を高める狙いがある。(読売新聞 10月5日)

今年8月に女性の就業率がはじめて70%を突破した。総務省の発表によると15~64歳女性の就業率が70・0%を記録したのである。先進国では珍しいM字カーブも解消しつつある。
もはや女性の就労は社会進出でなく、ごく当然のライフスタイルに落ち着いたようだ。
経営者を特集する記事でも「女性社長」「女性起業家」という言葉が、めっきり減った。「女性」という冠が付加価値を生まなくなったのである。
一方、女性の就労率が70%に届いてもなお、人手不足には追いつかない。日本経済新聞(10月3日付)によると、外食チェーンで外国人労働者を正社員に起用する例が増えている。日本経済新聞社が外食企業を対象に実施したアンケート調査では、2018年度に外国人正社員割合を増やすと回答したのは、調査対象224社のうち44社、19.6%だった。2年前の8.7%に比べて、大幅に増えた。
吉野家ホールディングスでは中国人社員に、中国での出店を担当させているという。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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