経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスは9日、本社(東京都千代田区)と子会社の設計・開発部門の社員約800人を対象に、希望退職者を募ると発表した。募集人数は定めていない。
同社と、同社の100%子会社3社の設計・開発部門を、8月に再編するのに伴うもの。8月7~21日に募集し、退職時期は9月末の予定。希望退職者には退職金を上積みする。
同社は人員削減を進めており、2012年に約7500人、13年には約3000人の社員がそれぞれ希望退職に応じた。(読売新聞 7月9日)
「2年で1万人退職のルネサス、また希望退職募集」は読売新聞のタイトルをそのまま引用した。ルネサスの希望退職はいつまで続くのだろう。
ルネサスの人員削減目標人数は決定していて、一気に実施すると組織が崩壊しかねないので、小出しに実施しているのか。それとも固定費の負担が時々刻々と変化して、その都度、削減を迫られているのか。
いずれにしても、社員は落ち着いて仕事に就けまい。どんな企業であれ、社員の士気がもっとも沈滞する場面のひとつは、先が見えないときである。先が見えないなかで、同僚が次々に辞めていくのを目の当たりにするのは堪えるものだ。
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