人材サービス会社のシグマスタッフ(東京・品川)は、子育てが一段落した女性の正規雇用の支援を始める。足立区の事業を受託し、来春にかけて約30人の女性に座学研修や企業への派遣を実施する。企業の合意が得られれば、正規社員の雇用契約を結ぶことができるようにする。区内に集積する中小企業も紹介する方針だ。
第1弾として、募集に応じた15人の研修を今月16日に開始。8月中旬からはさらに15人を募集する予定だ。
2カ月半の座学研修ではパソコンなどの技能を身につけるだけでなく、仕事と子育ての両立に役立つプログラムを用意。再就職後の子育ての時間の管理方法や子どもとのコミュニケーションの取り方などをグループワークで学ぶ。研修中も給与を支給する。(日本経済新聞 7月15日)
女性に限ったことではないが、退職してからブランクがあると、正社員への道は困難を極める。現場感覚が鈍ってしまうというのが一般的な評価だが、それだけではない。ある人材紹介会社の社長は「現職時代に比べて、表情からエネルギーが消え失せてしまう」と指摘する。
だが、これはあくまで男性に対しての指摘で、子育てに奮闘する女性にはエネルギーがみなぎっている。しかも、子育てが一段落してから正社員をめざす女性は、モチベーションがきわめて高いのではないか。
正社員として安定した職に就くことは、企業にとっても戦力アップになるだろう。それにしても安倍晋三政権の方針を反映してか、女性活用のニュースが急増した。
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