2017/11/01
人材サービスのビズリーチ(東京・渋谷)は10月中にも採用の専門家を育成するサービスを始める。2日間の集中講座で採用活動に必要なノウハウや、必要な人材を獲得する手法を学ぶことができる。経験の浅い採用担当者を対象とする。人手不足で企業が採用に苦戦する中、社内で採用のプロを保有し、人材の獲得競争を有利に進めたい企業のニーズを取り込む。
新サービスでは企業が転職希望者に直接働きかける「ダイレクトリクルーティング」や採用マーケティングの基礎を学ぶ。新卒や中途の採用で求職者を待つのではなく、自ら動いて必要な人材を戦略的に獲得できる採用担当者を育成する。受講費用は1人あたり5~6万円を想定。2018年以降にはより実践的な講座を拡充し、20年までに受講者1000人を目指す。
(日本経済新聞 10月24日)
1人あたり5~6万円でビズリーチの開発したノウハウを学べるのなら、受講者はかなり集まるのではないか。とくにBtoBの企業は優良でも、商品・サービスが見えにくいという理由だけで、学生の目になかなか止まらない。ビズリーチの講座で活路を見出せるかもしれない。
一方、採用担当者をビズリーチの育成講座で学ばせるよりも、ビズリーチの社員をスカウトしたほうが手っ取り早いし、向こう数年にわたって継続的な採用実績を期待できるという考え方もあるだろう。
これは必ずしも暴論ではない。リクルート出身者が採用担当者として活躍している例も多い。企業の状況にもよるが、人材は育てるよりも獲ったほうが現実的という場合もあるのだ。
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