2017/09/26
中堅・中小企業が学生確保に苦心している。マイナビ(東京都千代田区)が実施した2018年卒業予定の全国大学生・大学院生を対象とした調査によると、8月末時点での内々定率は82・7%。前年同月を5・2ポイント上回り、売り手市場の傾向が明確になった。そんな中、中堅・中小企業が有効な手段とするのがインターンシップ(就業体験)。知名度アップや入社後のミスマッチ防止につながるとして、活用が広がっている。厳しい人手不足をアイデアで乗り切ろうとする中堅・中小の取り組みを追った。
生産機械設計などを手がけるスズキ機工(千葉県松戸市、鈴木豊社長)は、「作る、売る、買うの全てを体験する」というプログラムを作った。
学生が社員とともに企画、製作した製品を、自社運営のインターネットショップで実際に販売する。価格も学生が考え、「価値を生む」工程を学ぶ。
終了後、自分の作った製品をショップで購入、自宅に届く。新卒定期採用へ向けてインターンシップを企画しても、学生は大手企業に流れ、中堅・中小には来ない。そこで学生が本当に興味を持つ内容を考えてプログラムを作成した。
(ニュースイッチ 9月17日)
中小企業の魅力はオーナー社長の魅力でもある。カリスマ性の有無はともかく、魅力のある社長が多い。とかくワンマン経営は批判の的になるが、中小企業はワンマンでなければ率いていけないといっても差し支えない。集団指導体制では意思決定が遅々として進まず、商機を逸してしまう。
新卒採用の合同説明会も人事担当者に任せず、社長が登壇して思いのたけを話せば、説得力が増すはずが、社長が登壇しては人材の層が薄いと受け取られてしまうと思っているのかどうか。
インターンシップでも、社長が中長期ビジョンを実現させる道筋を説明して、学生が実感できるだけのリアリティを喚起したい。
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