2017/09/06
焼鳥店チェーン大手の鳥貴族は28日、全品280円(税別)均一としていた価格を10月から298円に上げると発表した。すかいらーくもサイドメニューを10月めどに値上げする。外食業界は深刻な人手不足からアルバイトの時給引き上げに踏み切る企業が相次いでいる。高騰する人件費が、業績好調だった外食の勝ち組にも値上げを迫る事態になってきた。
鳥貴族の値上げは1989年に250円から280円に引き上げて以来、約28年ぶり。人手確保のためにアルバイトの時給引き上げを迫られているほか、野菜などの価格も高騰していることから値上げに踏み切る。
(日本経済新聞 8月29日)
都内を中心に展開しているカレー店チェーンでは、都心の店舗ではアルバイトの時給が日中1000円、早朝と夜間は1200円にまで引き上げたという。客単価600円前後のビジネスだから、結構な負担ではないのか。
チェーンの営業幹部は「都内は家賃が高いうえに、原材料価格も上がってきているので、人件費の上昇で収益が圧迫されています。ただ、それ以上に厳しいのは人手の確保です」と打ち明ける。飲食店チェーンの例にもれず、外国人アルバイトでカバーしている。国籍ではベトナム人留学生の採用が増えているという。
鳥貴族は価格の維持が限界に達したのだろうが、298円均一になった途端、集客力が低下しないだろうか。
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