2017/02/21
パワハラで精神疾患になり働けなくなったなどとして、漫画誌「ガロ」を発行していた出版社「青林堂」(東京都渋谷区)の男性従業員(48)=休職中=が13日、青林堂と社長らを相手取り、慰謝料や未払い賃金計約2000万円を求める訴えを東京地裁に起こした。
訴状などによると、男性は「ガロ」の営業部長を務めた後に退社。平成26年6月に再び入社したが、労働組合に加入したことを理由に解雇された。
東京地裁で解雇無効となり27年10月に復職したが、他の従業員から隔離され、社長から「お前がばかだからできない」「左翼だ」「君の名前も公安に知らせてる」などの発言や不当な業務命令を受けたという。男性は28年2月に鬱病と診断され休職している。
(産経新聞 2月13日)
この男性従業員は夜のニュース番組の取材を受け、社長、専務、社員の3社から罵られた音声データを公開した。番組では、提訴に向けて弁護士と打ち合わせをしている場面も放映された。
音声データで公開された3者の発言は、前段のやりとりを確認しないと真意を評価できないが、発言そのものはアウトである。音声では3者とも興奮気味の口調で、発言も「それを言ったらオシマイだよ」という内容だった。どんな伏線があったのだろうか。
番組ではキャスターも女性アナウンサーもひと言もコメントしなかったが、事実関係が明らかになっていない以上、やむをえない。それ以前に、聞きたくもない音声だったのではないだろうか。
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