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人手不足で人件費高騰、すかいらーく、大半の店舗で24時間営業とりやめ

ファミリーレストラン最大手のすかいらーくは、全国の店舗の大部分で24時間営業をやめることを決めました。

すかいらーくは、運営する「ガスト」や「ジョナサン」など全国のおよそ2000店舗のうち428店舗で24時間営業を行っています。関係者によりますと、このうち、およそ7割にあたる300店舗程度で、24時間営業をやめて午前2時までの営業に短縮するということです。また、早朝まで営業している店舗のうち400店舗余りで午前2時までの営業にします。
主な狙いは従業員の職場環境の改善ですが、人手不足でアルバイトの人件費が高騰していることや深夜の利用客が減っていることも理由です。

外食業界では、ロイヤルホストが24時間営業を来年1月までにやめることを決めたほか、マクドナルドも24時間営業の店舗を縮小していて、業界全体での24時間営業の見直しがさらに広がりそうです。
(TBS 12月15日)

大手ファミリーレストランのアルバイトに聞くと「深夜はお客さんがほとんど来ないのでヒマですよ」。深夜なら時給が高いだろうし、ヒマなら楽でよいのではないか。

「いえ、お客さんが全然来ないと、ヒマ疲れしてしまうんですよ。待っているだけというのは結構きついです。それに、うちの店では勤務中のスマホが禁じられていますしね」

これは極端な事例だろうが、産業界全体で長時間労働の削減が進むにつれ、ファミレスの深夜帯は、需要が減ってゆくだろう。
コンビニエンスストアの24時間営業は社会インフラとして必須だが、ファミレスの24時間営業は、何が大義なのだろうか――。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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