2016/12/01
シャープは今冬、成果を上げた若手管理職を中心に社長特別賞与を支給する。戴正呉社長が22日に社員向けに出したメッセージで明らかにした。社員平均で基準賃金の1カ月分を支給する冬の賞与に上乗せする。戴社長はメッセージで「3カ月間の皆さんの頑張りに感謝を示したい」と説明した。
特別賞与を上乗せ支給するのは同社では異例。2014年度は夏冬あわせて4カ月分の賞与を支給したが、経営が悪化した15年度以降は2カ月分に減らしていた。戴社長は「信賞必罰」の人事制度を掲げている。
(日本経済新聞 11月23日)
日本電産の永守社長はシャープ出身者を積極的に受け入れていると表明しているが、シャープも有力な人材の引き止めを図らないと、櫛抜け状態になってしまうだろう。残った社員の能力を発揮させるには「信賞必罰」よりも「雇用維持」を打ち出したほうがよかったが、外資の買い手にとって、雇用維持など視野にあるはずがない。
信賞必罰を打ち出して、まずは常道にしたがってプラス評価で報いて、次に抜てき人事を実施し、上下の入れ替えなどに次々に行ない、自然淘汰を促す。シャープもそんな手を打ってくるのだろうが、それでも退職者たちの苦労を聞けば、とりあえずシャープに在籍しつづけたほうがよいと、多くの現職社員は考えるのだろうか。
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